6月3日にプロボクシングの元世界ヘビー級王者のモハメド・アリが74歳でこの世を去りました。
テレビ朝日では6月12日午後8:58~11:10に特別追悼番組放送を決定。丁度40年前の1976年6月26日に行われた伝説の異種格闘技戦「アントニオ猪木 vs モハメド・アリ」の試合と、この戦いにまつわる秘話も独占公開されるといいます。
出典:テレビ朝日
この放送を見る前に、ぜひとも知っておいて欲しい事があります。それは、当時リアルタイムに試合を見た人々からは、猪木の戦い方にかなりのブーイングが寄せられました。
試合を見た事がある人なら、批判が集まった理由は直ぐに分かると思いますが、試合内容はアントニオ猪木がマットに寝そべり、キックを終始繰り広げる内容でした。
全ての観客は、ボクシングとプロレスの異種格闘技と言う事で、打撃や絞め技などのプロレス技をアリがどのように交わしたり、ボクシングのパンチとどのように猪木が戦うのか!?を期待した訳ですから、当然です。
しかし猪木はこれしか出来るはずが無かったのですが、その理由はこの試合の為だけのルールがアリ側から作られたのですが、その内容を説明をする事が禁止されており、そのルールがアリ側が作っただけあり、完全にモハメド・アリ側のルールでした。
その内容は「ヒジ、ヒザによる打撃」「首の後ろ、腎臓、ノドへの攻撃」「手のひらで打つこと以外、プロレスで通常使われるすべてのチョップ技」「ヒザをついたり、しゃがんだりした状態での足の甲を使った足払い以外、プロレスで通常使われるすべてのキック攻撃」などを禁止するモノでした。
それ以外にも法外なファイトマネー600万ドル(当時の金額で20億円)を要求したり、大変な内容です。しかも、これらのルールを受け入れられないなら、そのまま翌日に帰国するという。ここで話が飛ぶと多額の借金だけが残り大変な事になるので猪木側はすべてを受け入れ、戦いに挑むわけですが、そこでアリキックと呼ばれるアレが誕生する訳です。
立った状態からのキックが禁止され、殴る事も殆ど出来ない状態の猪木は、これしか攻撃方法が無かったと言っても過言では無いと思います。
試合前半では終始、バカにした動きをしていたモハメド・アリも、このキックのダメージは大きく、後半は足を引きずり、翌日緊急入院し松葉杖が無いと歩け無くなり、3か月後のタイトル戦をキャンセルする程のダメージを負います。
この試合により、2人の仲が急接近し、アリの入場曲だった「アリボンバイエ」が猪木にプレゼントされます。
アントニオ猪木の引退試合に、パーキンソン病の難病を抱えながらも駆け付けたアリ氏。
出来る事なら6月26日の本当にピッタリな40周年に放送してほしい所ですけど、この放送でしか見られないような裏話などがあれば嬉しいですね。
最後に、アントニオ猪木vsモハメド・アリのダイジェスト映像と、過去に放送された、アリvs猪木の隠された真実の動画を掲載しておきます。
異種格闘技 アントニオ猪木 vs モハメド・アリ
アリ vs 猪木の隠された真実<1>
アリ vs 猪木の隠された真実<2>
コレを追悼で流すと、逆効果の気がしますけど…どのような内容になるのでしょうか?w
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